グラミン銀行をご存知ですか?昨年のノーベル平和賞を創設者で総裁であるムハマド・ユヌスさんが受賞されたことで、日本でも大変有名になりましたね。
30年ほど前のバングラデシュでは、農村の女性たちはその日暮らしの物売りで生計を立てていました。材料を買って竹細工を作って売る。材料を買うためにお金が必要なのに銀行から借りることができないために、高利貸しから借りるしかなく、利息が高すぎて、手元にはいくらも残らない…そんな貧しさの悪循環に陥っていたそうです。
銀行は、「担保もなく貧しい女性たちに融資をするなんてとんでもない」と、まったく相手にしてくれません。そこで、ユヌスさんは、女性たちに少額の事業資金を貸し、女性の自立と自由を支援するために、グラミン銀行を創設しました。
真の支援というのは、単にその場限りのお金を施すことではなく、その人が独り立ちできるための力をつけさせること。
グラミン銀行では、5人で1組のグループを作り、その仲間で、各自の仕事の収益性や事業計画をチェックし、励まし合うという仕組みを作ります。必要な資金はどのくらいか、約束どおりに返済できるか、事業計画を定期的に報告させます。そのようなグループの信頼を担保にして融資を行ったそうです。
それまで銀行が見向きもしなかった貧困女性に対する少額の貸付。多くの人々の予想を裏切り(?)、返済率は非常に高く、ほとんど貸し倒れることがないそうです。
このグラミン銀行により、多くの女性が経済的に自立し、自由を手に入れることができました。
さて、7月上旬に、ユヌスさんが来日されることになりました。
7月7日(土)にはNPO法人女性人権機構、読売新聞社、外務省が共同で、『読売国際アカデミア21』のイベントを国連大学で開催しますが、午前にはユヌスさんの基調講演があります。午後は日本の女性の再チャレンジ支援や起業の実例の紹介、女性に共通の課題、今後の展望をさぐる討論会があります。討論者は昭和女子大学の坂東眞理子学長、慶應大学の樋口美雄先生、等々です。
女性人権機構は昨年設立されたNPO法人で、先生は監事をしています。今後の活動予定などもまたここでお知らせしますね。
事務所の窓から見た皇居外苑の上にかかる夕焼け雲です。